ふかふか
今回は10代の中学生・高校生にオススメするweb小説をまとめました。主に『小説家になろう』で読める作品からピックアップしています。
今回まとめた作品の特徴として
- 残酷な描写がない
- 難しい漢字が出てこない
- 異世界転生・転移モノ以外
- 内容について考えさせられた
以上の点を意識して、作品を厳選しました。
ちなみに異世界モノを含めたおすすめ作品はこちらの記事で紹介しています。
死者の船と最果ての少女
作品名 | 死者の船と最果ての少女 |
作者名 | ほげ山くん |
ジャンル | 近未来SF |
文字数 | 296,917文字【完結済】 |
書籍化 | なし |
あらすじ
『ロボット三原則は近未来SF作品になろう奴隷ちゃんシステムを合理的に導入し異世界ハーレム化させる画期的なルールたり得るか?』という深遠なテーマに挑んだり挑まなかったりする。既に人間が一人残らず死滅した巨大宇宙移民船。そこにたどり着いた僕を迎えたのは、『ロボット』の少女達だった。どうやら宇宙のこのあたり半径十数光年そこらでは僕が唯一の人間で、彼女達はロボット三原則によって人間に従うよう作られているらしい。初めて見る人間に困惑しつつも仕えようとする『ロボット』達と、そんな彼らに困惑しつつも任務を遂行しようとする僕の物語。
レビュー
人類が新たに住める惑星を探すために、宇宙を旅する少年が主人公。
スケールが大きい『宇宙』という題材を巧みな文章力と構成できれいにまとめています。
ロボット三原則に基づいた少女たちとのやり取りや登場人物間の駆け引きが面白く、題材を最大限に活かした作りになっています。
私たちも近い未来、ロボットの人権や意思について論じる日が来るかも。そう思うとワクワクしますね。
ふかふか
終わる世界の7日間
作品名 | 終わる世界の7日間 |
作者名 | セラニアン 様 |
ジャンル | 優しい終末 |
文字数 | 92,417文字【完結済】 |
書籍化 | なし |
あらすじ
『――7日で終わる世界で、あなたはどんな優しい最後を過ごしたいですか?』
ある日、神様からのお知らせが届く。その内容は、あと1年で終わるこの世界に残るか、7日で終わる別の世界に移るか、どちらかを選べというものだった。ほとんどの人が1年で終わる世界を選ぶ中、事故で両親を亡くした花屋の青年は『7日で終わる世界』へと移り住むことを選択する。ポケットに、両親の形見である花の球根をしまい込んで……。天涯孤独となった青年が、優しい終末の世界で一人の少女と出会い、そして優しい最後を迎えるまでを描いた微ファンタジー作品。完結済みです。
レビュー
10万文字でまとまっている良作。小説に慣れていなくても一気読みできる長さです。
最初から終わりが決まっており、終末に向かって加速していく物語は息をつく暇がありません。
花屋の息子と不思議な少女たちがどのような終末を迎えるかは、ぜひ読んで欲しいところ。ただ個人的には、本作のような終わり方はとてもステキだと感じましたし、読了後に素晴らしい余韻を残してくれました。
ふかふか
となりの魔王
作品名 | となりの魔王 |
作者名 | ナチ 様 |
ジャンル | ほのぼの日常 |
文字数 | 203,433文字(連載中) |
書籍化 | なし |
あらすじ
ある日突然、我が家に自らを「魔王」と名乗る黒くて禍々しいのが訪ねてきました。手土産の蕎麦を差し出しながら「魔王」はこう言ったのです。「本日より隣人となるが故、挨拶に参じた」
それなりの田舎町に住み着いた魔王と隣の女の子の、普通なんだか普通じゃないんだかよくわからないご近所ゆるゆる物語。更新もゆるゆる不定期です。
レビュー
家の隣に引っ越してきたという自称『魔王』が、手土産に蕎麦を持って挨拶にやってきた!
タイトル通り、隣に引っ越してきた魔王様と田舎の女の子Aとのほのぼのハートフル?コメディ。ギャグセンスというか、言葉の選び方が絶妙で第一話から全力で笑わせにくる作品です。
現代社会の何気ない日常(回覧板の回付やスーパーでの買い物)が魔王様のせいで、あっという間にコメディな非日常に変わっていく姿がステキです。
ふかふか
Alice Cage ~禁じられた遊びゲーム~
作品名 | Alice Cage ~禁じられた遊びゲーム~ |
作者名 | ここプロ 様 |
ジャンル | 心理戦ゲーム |
文字数 | 223,392文字【完結済】 |
書籍化 | なし |
あらすじ
チップ1枚=寿命1年に変換される悪魔のゲーム。離脱に必要なチップは100枚。命を賭けた戦いが今、始まる。
レビュー
高度な心理戦や頭脳戦が好きなら堪らない作品。
チーム同士の対戦も見もので、相手の戦略が完璧な戦略に思えても、それを上回る策を主人公が講じるところにカタルシスを感じます。
悪魔も憎めないキャラが多く、ここで脱落するには惜しいと思う人物も少なくありません。また登場人物それぞれで作戦の立て方が異なり、ベクトルの違う頭の良さが描かれています。
ふかふか
「「神と呼ばれ、魔王と呼ばれても」」
作品名 | 「「神と呼ばれ、魔王と呼ばれても」」 |
作者名 | しまもん 様 |
ジャンル | 惑星の観測者 |
文字数 | 272,811文字【完結済】 |
書籍化 | なし |
あらすじ
遥か未来の地球。そこには神の如き力を持つ一人の少女が存在している。少女は太古に栄えた旧人類最後の生き残りだ。そして少女が住んでいる地球では、「魔法」という新しい技術を使いこなす新人類が誕生しつつあった。そんな新人類を少女はジッと観察する。時に神と呼ばれ、時に魔王と呼ばれても、少女は新人類を見続ける。これは、ただ孤独に生きる一人の少女と、懸命に生きる新人類との間に起こった長い長いお話。
レビュー
本作は一日の間に全て投稿されたため、ポイントも伸びず、あまり知られることのない傑作。
本当の意味で超越者然としている作品で、その点だけを見ても唯一無二のたぐいまれな作品だと思います。スーファミのアクトレイザーを思い出しました(古い)
孤独な観測者に少女を据えているのも、世界に取り残された感じというか、哀愁が増してgood。読んでいると不思議な感覚に陥るステキな作品です。
ふかふか
まとめ
いかがでしたか? 出来るかぎりバランスよく紹介したつもりです。
私は異世界をテーマにしたいわゆるテンプレ作品も好きですが、今回紹介したような作品も好きです。
ぜひ参考にしていただければと思います。