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面白い・笑える『勘違い』作品を5つまとめて紹介 【小説家になろう】

今回は『勘違い』をテーマにした作品をまとめました。

余談ですが、私は『夏期講習』のことを大学生になるまで『書き講習』だと勘違いしていましてねぇ……。

『思い込み』というのは怖いもので、あのころは疑念の一つも浮かびませんでしたよ、ハハ。余談終わり(´・ω・`)

では紹介していきます!

弓と剣

作品名:弓と剣

作者名:淳A 様

文字数:1,566,428文字(連載中)

書籍化:あり

【あらすじ】

伯爵家の三男である主人公は、北軍に入隊するために北に向かう途中でオークの群れに襲われる。

主人公が六頭のオークを倒したところで弓が尽き万事休すか、と思われたところに北の猛虎が颯爽と助太刀。

この二人の出会いが国の運命すらも変えていくことに……

【レビュー】

自分を『普通で平凡』と思っている主人公が、斜め上の行動で周囲を巻き込んでいくお話です。

主人公の性格は、貴族の三男坊とは思えないほど素直で純朴で優しく。しかし、天然と気遣いが6対4で、気遣いが的を外れているため周囲の評価は9対1とは作者様の言(笑)

様々な視点から語られ、解き明かされる物語の真実にも注目です。ときに熱く、ときに温かく。ユーモアたっぷりで描かれる弓と剣の物語をぜひご覧ください。おすすめです。

無欲の聖女(旧題:無欲の聖女は金にときめく)

作品名:無欲の聖女(旧題:無欲の聖女は金にときめく)

作者名:中村 颯希 様

文字数:932,632文字(完結済)

書籍化:あり

【あらすじ】

守銭奴のレオは公爵令嬢のレーナと体が入れ替わってしまい、代わりに学院に通うことになる。

本来は金にがめついレオが、独特の価値観とレーナの美貌を駆使して意図せずに巻き起こしてしまう勘違いコメディ。

【レビュー】

勘違いモノの常として、物語のどこかにほころびが出てくるものです。しかし、小気味よい掛け合いと綿密な構成により終始スムーズに物語が展開されていきます。

守銭奴のレオと周囲の認識のズレは笑いを誘い、時に感心させられます。非常に完成度の高い作品です。

シャバの「普通」は難しい

作品名:シャバの「普通」は難しい

作者名:中村 颯希 様

文字数:303,871文字(完結済)

書籍化:あり

【あらすじ】

大悪党たちが収監されている監獄でのびのび(?)育った少女・エルマ。

恩赦という体で監獄から解き放たれたエルマは、王宮付きの侍女に任命されることに……。

【レビュー】

上記の『無欲の聖女(旧題:無欲の聖女は金にときめく)』と同じ作者様の作品のため、クオリティは折り紙付きです。

どちらかを読んで気に入った方は、もう片方の作品も間違いなく楽しめると思います。

本作を読めば、『普通』という言葉がゲシュタルト崩壊を起こすこと間違いなしです。

軽妙な掛け合いと美しい起承転結も前作に引き続き変わらず健在。おすすめです。

齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定~やだこの生贄、人の話を聞いてくれない~

作品名:齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定~やだこの生贄、人の話を聞いてくれない~

作者名:榎本快晴 様

文字数:335,361文字(連載中)

書籍化:あり

【あらすじ】

5000年生きている温和で大人しい草食のドラゴン。しかし、その風格と図体のせいで村から生贄を捧げられてしまう。

生贄となった少女を追い返そうするドラゴンだったが……眷属になったと『勘違い』した少女は『思い込み』により、とんでもない力に目覚めてしまう。

【レビュー】

勘違いアンド思い込み少女に振り回される不憫で悲哀に満ちたドラゴンの物語

少女の思い込みと畏敬の念が一周してドラゴンをピンチに追いやります(笑)

ドラゴンと少女のわざとやっているとしか思えない勘違いと行き違いとすれ違い。ドラゴンに昔のような平和な日々は、再び訪れるのでしょうか……。

魔王様、リトライ!

作品名:魔王様、リトライ!

作者名:神埼 黒音 様

文字数:843,413文字 (連載中)

書籍化:あり

【あらすじ】

主人公は自身が運営するゲームの中の『魔王』と呼ばれるキャラになり、異世界へ飛ばされてしまう。

圧倒的な力を持つ『魔王』と『配下』たちが異世界を征く物語です。

【レビュー】

『魔王がタイトルに含まれる名作を6つ紹介』でも紹介している作品です。

圧倒的な力を持つ魔王(中身はただの現代人)の戯言を配下たちが曲解して魔王スゴいしてしまう勘違いファンタジー。

読みやすさ、個性的な登場人物、物語の繋げ方、どれをとっても素晴らしいエンターテインメント作品です。

まとめ 勘違いモノの永遠の課題とは?

さて今回は『勘違い』作品を集めてみましたので、コメディ色が強い作品ばかり揃いましたね(笑)

そして勘違いモノを取り扱うときの問題。勘違いモノについて回る永遠のテーマ。それは、やはり話の調和といいますか、ご都合主義になりやすいところではないでしょうか?

勘違い・すれ違いを演出するとなると、登場人物の行動に突飛であったり、説得力に欠ける部分というのが出てきてしまいます。

これを解消するには、十分な背景、または行動の必然性の説明が必要になってきます。

今回紹介した作品はそれを満たす、もしくは突き抜けた作品を選んだつもりです(笑)

ぜひ読んでみてください。