「モンスターといえば?」と聞かれたら、あなたはどんなモンスターを思い浮かべますか?
私ははやっぱりドラクエの印象が今でも強いからか、最初にスライム、次にドラゴンを連想します。
たしかにスライムやドラゴンに転生する作品は多く、私も以前『ドラゴンが活躍するオススメ作品』をまとめています。
というわけで、今回はスライム・ドラゴン以外で!『モンスター・魔物』へ主人公が人外転生するオススメ作品をまとめました。
では紹介していきます!
スケルトンは月を見た〜祝福を受けた骸骨は、心を求めて旅をする〜
作品名:スケルトンは月を見た〜祝福を受けた骸骨は、心を求めて旅をする〜
作者名:アルファル 様
文字数:676,900文字(連載中)
書籍化:なし(2018年6月時点)
【あらすじ】
いつからか洞窟の天井の穴から月を見上げるようになったスケルトン。
そうして見上げた青い月が『美しい』と思うようになったスケルトンは……。
【レビュー】
ほかの紹介している4作品はすべて日本産の人外転生なのですが、この作品の主人公であるスケルトン。彼だけは異世界産です。
月を見上げ、美しいと思ったことがきっかけで自我を手に入れたスケルトン。このノスタルジックな冒頭からして超絶に興味を惹かれました。
そして特徴的なエピローグ。エピローグが最初にくるということは、作者様の中である程度の構想がまとまっているのでエタる可能性も低はず。どのようにして物語がエピローグに回帰していくのか? 結末をしっかり見届けたい作品です。
人狼への転生、魔王の副官
作品名:人狼への転生、魔王の副官
作者名:漂月 様
文字数:1,461,246文字 (完結済)
書籍化:あり
【あらすじ】
人狼に転生した主人公。転生者のため、人間の気持ちも魔物の気持ちも分かってしまいます。
そんな主人公が魔王軍で中堅幹部として、なんやかんや頑張る物語です。
【レビュー】
人狼に転生した主人公は、もちろん物理的な力も強いですが、主人公の性格が生前と変わるわけでもなく、あくまでも人間らしく理知的なふるまいに好感が持てます。
多くの要素を上手くブレンドさせており、登場人物は人間も魔族もしっかりとした個性が感じられます。特に魔王様との邂逅が私は大好きです。
100万文字をこえる大作ですが、物語の展開が上手いため、冗長さを感じさせません。最後まで楽しく読むことができました。
ちなみに『魔王』がタイトルに含まれる傑作まとめでも紹介しています。
望まぬ不死の冒険者
作品名:望まぬ不死の冒険者
作者名:丘/丘野 優 様
文字数:1,205,235文字(連載中)
書籍化:あり
【あらすじ】
辺境の低位迷宮の浅い層で、雑魚モンスターを狩って生計を立てていた主人公は、いつものように迷宮に潜っていると見たこともない通路を発見する。
好奇心に負けて奥に進んだ主人公は、そこに居座る『龍』に食われてしまい、気が付いたときにはスケルトンの体になってしまっていた……。
【レビュー】
こちらは『スケルトンは月を見た』とは違い、日本産のスケルトン(笑)
スケルトンから徐々にランクアップしていって人間に近づくという過程自体は王道ではあるけども、その描写が丁寧で細やかなところにとても好感が持てます。
前向きで実直な主人公にもとても共感が持て、感情移入しやすいため、すんなりと物語の中に入れる作品です。
同じ作者様の『蘇りの魔王』もたいへん面白いのですが、更新が止まってしまっているので、本作はぜひ完結されることを願っています。
ちなみに『冒険者』がタイトルに含まれる作品まとめでも紹介しています。
ゴブリンの王国
作品名:ゴブリンの王国
作者名:春野隠者 様
文字数:2,253,560文字(完結済)
書籍化:あり
【あらすじ】
人だったころの記憶を持ったまま、まさかのゴブリンへ転生……。
弱肉強食。ゴブリンとして生きるうちに彼に芽生えた想いとは?
【レビュー】
最初から最後までゴブリン。
たかがゴブリン、されどゴブリン。
感情豊かなゴブリンたちが熱い想いとともに戦場を駆け巡ります。人間でなくても(ゴブリン)魅力的なキャラは魅力的であることを私に痛感させた作品(笑)
王としての矜持を最後まで貫き通した主人公。まさかゴブリンに泣かされるなんて……
ちなみに『架空戦記』オススメ作品まとめでも紹介しています。
蜘蛛ですが、なにか?
作品名:蜘蛛ですが、なにか?
作者名:馬場翁 様
文字数:1,373,832文字(連載中)
書籍化:あり
【あらすじ】
よりにもよって蜘蛛の魔物として洞窟内に転生してしまった女子高生。
敵がいっぱいな洞窟でなんやかんやサバイバルしながら生き抜いていくお話です。
【レビュー】
やはり女子高生が蜘蛛に転生というのはインパクトがすごいですね。一度読んでみようという気にさせられます。
何度も窮地に陥りながら、蜘蛛の特性を活かして生き延びていく蜘蛛子パート。そして同級生や勇者視点から語られる物語。これらが蜘蛛の巣のようにからまり合い、収束されていく伏線の数々は本当に圧巻でした。
人気・内容ともにアニメ化されてもおかしくない名作ですが、序盤が蜘蛛サイドのお話なので、絵面的に難しいかもしれませんね(笑)
まとめ
今回は『モンスター・魔物』などの人以外が主人公のオススメ作品を5作品紹介しました。
どれも普通の異世界転生にはない魅力をもった作品ばかりなので、ぜひ読んでみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。