リゼロのレムの鬼がかった魅力と今後の復活について【ネタバレあり】

今回はリゼロのレムについて改めて紹介していきます。

今更感がありますが、以前【リゼロ二期】いつから放送されるの？という記事を書いて、改めてレムについてまとめてみようと思いました。

そもそもリゼロのレムって誰なの？

まずリゼロというのは、『Ｒｅ：ゼロから始める異世界生活』の略称で『小説家になろう』で2012年から連載されている超人気web小説です。

人気の甲斐あって書籍化され、更にはアニメ化までされました。ちなみ『小説家になろう』のアニメ化作品については、こちらでレビューしています。

本家からあらすじを引用させていただくと

突如、コンビニ帰りに異世界へ召喚されたひきこもり学生の菜月昴。知識も技術も武力もコミュ能力もない、ないない尽くしの凡人が、チートボーナスを与えられることもなく放り込まれた異世界で必死こいて生き抜く。彼に与えられたたった一個の祝福は、『死んだら巻き戻ります』という痛みを伴う『死に戻り』のみ！　頼れるもののいない異世界で、いったい彼は何度死に、なにを掴み取るのか。　　※血も死体も出る予定ですが、そんな派手なことにはなりません。

とありますが、けっこう派手で衝撃的な展開もいくつかありますし、アクションシーンも素晴らしい作品です。

そして主人公のスバルは、正ヒロイン（作者公認）であるエミリアと出会い、紆余曲折あった後に、とある貴族の館（ロズワール邸）に連れてこられます。

そこで働く鬼の双子メイドの姉がラムなのですね。原作でいう第二章の二話からの登場になります。

レムのプロフィールは？

そんなレムりんのプロフィールはこちら

容姿について

容姿は画像の通り、水色の髪をショートカットにして、伸ばした前髪が右目を覆っています。幼い容姿と大きな瞳、そして度を越えたツンデレで多くのアニメファンに愛されています。可愛い。

姉のラムとは双子のため、瓜二つの顔立ち。それぞれの名前をしっかりと理解して読み進めないと第二章の途中で『どっちがどっちだっけ？』となり混乱する要因になります(笑)

作者様曰く、意識的に姉に近づこうとしていた経緯（過去）があり、瓜二つな見た目もそれらの考えが強く影響しているとのこと。３章以降は、姉と自分が別個の人間であることを肯定され、過去の呪縛から解き放たれ始めたことで、まずは髪の毛を伸ばすところから始めようかと思っているところだそうです。こういうちょっとした設定もグッときますね(笑)

双子のため、レムとラムは多くの部分で似通っていますが、姉と違うところは目つきが穏やかで物静かといったところでしょうか。目つきが穏やかといっても、スバルと出会ったころは優しく皮肉り、敬愛する姉以外へは営業用スマイルすらなかなか見せませんでした。

実はわずかに（アニメで見るとそれなりに）姉より胸が大きく、こっそりと自身のメイド服の採寸を変えて姉にばれないようにしている模様。

性質について

物静かで有能な万能メイド長。性格は温和で献身的ですが、それは心を許した相手にだけ見せる表情で、敵対者には容赦ありません。出会ったころのスバルくんのことですね……。

屋敷の機能が維持されているのは、彼女の有能さが全てといっていいほどですが、慇懃無礼な口の利き方と、やや早とちりで行動を起こす部分がたまに瑕というかスバルの致命傷。

自己評価が尋常でなく低く、姉の評価が彼女の中ではあり得ないほど高い。これは双子の過去が思いっきり影響しています。

そのため常に劣等感に苛まれており、過去に抱いた姉への罪悪感も相まって内側のドロドロっぷりは大変なことになっていました。

第二章以降は、何度も『死に戻り』ながら、そのドロドロを見事に拭い去ったスバルに完全に心を奪われていて、スバルに対しては女性としての強い愛情を抱くようになりました。

ちなみ姉のラムは、そんなレムの歪んだ劣等感をどうにかしたいと思っていましたが、当事者である自分が言っても効果がないと半ば諦めていたところにナツキ・スバルが現れました。

レムの後ろ向きな部分が改善された点には感謝していますが、妹に急に姉離れされたため、心境は複雑なようで、スバルにチクチクと嫌味を言うことで解消してます。こういうところは、レムとラムはそっくりかもしれません。

そんなスバルとラムの舞台裏のやり取りはさて置き、傍目からも明白なまでの好意をエミリアに抱くスバルに少しでも自分を見てもらうため、長い髪の毛が好きそうな彼のために髪を伸ばし始めたといういじらしい精神も最高です。

能力について

もともと『鬼の血族』の生き残りであるレム。亜人族の中でもとびきり強力な力を持つ鬼族の生き残りであり、角を有する鬼族として現存が確認されているのは彼女だけです。

感情が昂ぶり、戦闘状態に入ると額より純白の角が突き出し、身体能力が一気に向上します。また角は大気からマナを集めるゲートとしての役割も担っており、鬼化状態であれば普段よりはるかに強力な魔法を使うことも。

水系統の魔法を修めており、実力はロズワール評価で上の下。治癒も攻撃も、スタンダードにこなすことのできるオールラウンダーな優等生です。鬼族としては角が1本しかなく、2本角の平均的な鬼族より力が劣り、1本角の中でも平均レベルの能力であるとのことですが、あくまでも鬼族の中での話なので、作中ではけっこう強いです。

武器は鉄球に棘のついた鎖付きの武装モーニングスター（ガン○ムハンマー）でパワフルな戦い方にスバルくんは……。

ちなみに武器は昔ロズワールから贈られた物であるとのこと。

なぜリゼロのレムはこんなにも人気なのか？

もともとは双子キャラの妹というポジションでプロット上は今のような重要な役目は与えられていませんでした。

そんな作者の意図を無視して暴れまくり、成り上がったヒロインのレム。

どうして彼女は、正ヒロインであるエミリアを差し置いて、ここまで人気を博すことになったのでしょうか？

アニメでの活躍

二章の経験を経て、スバルの絶対的な肯定者であり、たとえスバルが自分を見捨てたところで彼女だけは絶対にスバルを見捨てないと誓ったレム。アニメ第一期の11話「レム」を境に大きく彼女の心境は大きく変わります。しかしタイトルに名前が入るなんてヒロインみたいですね。ちなみに「エミリア」がタイトルに使われた回はありません(笑)

アニメ第一期の第18話「ゼロから」では打ちのめされたスバルが自暴自棄になり、レムにプロポーズします。しかしレムはそれを許容しません。愛するが故に誰よりもスバルに厳しいレム。これを呪いであると考えるか、それとも愛の賜物であると考えるかは人それぞれであるとは作者様の弁。彼女は、スバルを「レムの英雄」として絶対視し、身を尽くしますが、彼の逃避を許さない厳しさの象徴でもあるのでした。そんな彼女に支えられて再び立つスバル。

原作でいうと第三章の５２話になりますが、その締めくくりがこちら

　ここから、ゼロから始めよう。

　ナツキ・スバルの物語を。

　――ゼロから始める、異世界生活を。

見事なタイトル回収ですね。これもうレムがメインヒロインでいいんじゃ……。

作者の意図を超えて動いたから

作者の意図を越えてキャラクターが動き出すということはよくあると聞きます。現にスバルも特にその傾向が強い主人公ではあったとのことですが、そういった枠組みを飛び越えて動きまくったのがレム。もう最初のプロット上の面影が欠片も残っていないとのことです。

つまり、それはキャラクターに心が宿ったといってもいいのかな、と私は思います。プロットを超えて、勝手に動き出すほどキャラクター（人格）です。魅力的でないはずがありません。

活き活きと、まるで生きているかのように動き出したレム。そんな彼女だからこそ、多くの人の目に留まり、心に残るキャラクターになったのではないでしょうか。

絶対的な強さではない

強いには強い。けれど絶対的な強さではない。ヒロインとして正しい位置づけだと思います。それでこそスバルが必要になってきますし、だからこその『死に戻り』でもあります。

そんなレムが主人公のために、まさしく命を賭けて戦う姿に心を奪われた方も多いはず。そんな健気さがレムの人気に拍車をかけていると思います。

今後レムは復活するのか？（ネタバレ含む）

さて今後のレムの活躍についてですが、原作ではどうなるか分かりませんが、アニメの２期ではほとんど望めない状況であると言わざるを得ません。

ネタバレになりますが、白鯨を討伐したあと、王都に帰還していた道中で、突然現れた魔女教大罪司教『暴食』のバテンカイトスによって、レムは名前と記憶を奪われてしまいます。そのため、スバル以外の周囲からは存在を忘れられ、現在は抜け殻のような状態のまま眠りについてしまったレム。

原作も第６章まで進んでいますが、今のところは変化ありません。

ちなみに第三章の５２話からの派生である、死のループに背を向けたスバルと共に駆け落ちした未来を描いたIFストーリーにおいては、カララギでスバルと結婚し、リゲルとスピカの2人の子供を授かり、幸せな家庭を築いています。

こちらについては原作版でも読めますし、もしかしたらOVAや回想といった形で放送があるかもしれません。

リゼロのレムの活躍をもう一度見るには？

あと小説家になろうの『おすすめ作品』や『アニメ化作品』についてもまとめていますので、よかったらついでに見ていってください。